出逢いの大学
- 作者: 千葉智之,中川ミナ
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2008/05/15
- メディア: 単行本
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専門家や社長さん達の人脈術ではなく、僕等と同じサラリーマンの立場から普通にサラリーマンに適した人脈術を書いてくれています。
大学とついたタイトルのとおり、内容は4章で一つ長くても5ページくらいの「講座」50個からなり、表紙にも描かれているゆるい感じの先生のイラストが数ページごとに挿まれています。一つ一つが短く、またイラストが理解を助けてくれるので読みやすい本でした。
50の講座の内容すべてをすぐに実践することはまず最初から人に会うことが好きでないと無理だと思いますが、よい人脈を気づきたいという意志のある方は一度手に取ってみるといいと思います。何か印象に残ることが書かれていると思うので、そこから実践していけばいいんではないでしょうか。
ちなみに僕の印象に残った内容は次の4つでした。
・ミラーの法則、逆ミラーの法則
周りの人達は自分を映す鏡であり、周りに「ロクでもないやつしかいない」と思っているなら自分もロクでもない人間であるというのがミラーの法則
一方、鏡である自分自身が動くことができるので、自らイケていると思う人達の中に飛び込んでその人達を映してイケてる思考を身につけようというのが逆ミラーの法則。「環境が人を作る」ので、自らいいところに飛び込むべし。背伸びして付き合いながらだんだん慣れていこう。ということらしい。「法則」と名付けていることもあって印象に残りました。
・見返りを期待しないことがもっとも見返りを得る秘訣であること
これは理由をうまく説明できないけれどそういうもんですよね。しかし、これを秘訣と気付いた上でとっている「見返りを期待しない」という姿勢は果たして本当に見返りを期待していないと言えるのかと考えました。そういう意味で印象に残りました。深く考えず、自分が気持ちよく感じられるように人を助けてあげればいいんだと思います。
・マスターキーの法則
予測不能な出逢いに備えて、「好きじゃないけど嫌いってほどじゃない」の精神で、誰とでも仲良くしておけること。ひょっとすると困った人が素晴らしい出逢いを運んでくるかもしれない。でも本に書いてあることを実践して心からそういう精神を持てる人はすごいと思います。上っ面だけでこれをやられると、内側ではどう思われているんだろうと考えてしまいます。
確かに大事だと思うけれど、あまり意識をしていたくない法則だと思いました。
・記憶に残るキャッチフレーズを持つ
記憶に残る人になるため、キャッチフレーズや短いエピソードを持つこと。
僕は自分と同じ会社の人に3回会って3回「はじめまして」と言われました。なるほど、何の特徴も出そうとしていない僕です。これはごもっともと深く印象に残りました。
こんな本を読みましたが、人脈って維持と断絶がすごく大変だと思います。だからといって作らないというのもそれはそれでいけませんが、自分にできる限りで、自分に必要なサイズで構築することが大切だと思います。僕の人脈作りはゆっくりと進めていきたいと思っています。