ウォッチメン 原作コミック

やっとこさウォッチメンの原作本を読むことが出来た。


300(スリーハンドレッド)で緩急を織り交ぜた斬新な戦闘シーンで多くの人を魅了したザックスナイダーが、アメリカの伝説的?グラフィックノベルを実写化。


こりゃ見るしかないやろ!って感じで事前知識もなくみた映画「ウォッチメン」ただ、ニコチャンマーク?のバッジだけは知っていた。有名だから。


その暗く深く、そして非現実的でありながら現実的な物語に興味を持ってパンフレットを購入して、そこで初めて原作漫画についてちょっと知った。


で、SF文学の最高峰ヒューゴー賞ってなんだ。映画化不可能と考えられてきた原作ってどんなだ。見てみたい。


と思った頃にはもうすでに翻訳コミックは売り切れ。原価より高く取引されていたり・・・


そういうわけで忘れかけていた頃、ふらっと立ち寄った書店で重版された原作コミックをたまたま発見したので即購入した。



コミックとして唯一ヒューゴー賞を受賞した作品、実写化不可能と考えられてきた作品、でも監督はこのグラフィックノベルに忠実に従ったという作品、いったいどんなものなのか。いや、忠実なら映画を見ていれば内容はわかるはずだけど、、どれほど忠実なのか。


とりあえず読了して、忠実度をみたところ、8割ってところかなぁ。ラストのほうの展開が結構違うけど。


最初は忠実度を見るつもりだけで読み始めたけど、コマ中の看板やら新聞紙にまで詰め込まれた情報や、より世界観をリアルにするためのコンテンツとして組み込まれている資料なんかの情報量に圧倒されて、早くから「すごい作品」にひたすら感心しながら読み進めていった。でも正直そこまで細かく読んでももう情報を頭に入れてその意味を理解することができなかったので、ほとんど読み飛ばした。そして今資料を読んでいるところ。難しいけど面白い。


中身の詳しい感想は他のサイトに譲ったほうがいいわ。絶対。難しいし、僕には書けない。

「ウォッチメン」原作コミック感想


誰が時計を見張るのか? アラン・ムーア 『ウォッチメン』(原作)


『ウォッチメン』


うーん、これは確かに実写化不可能とか言われるなぁって感じだ。ヒーローは出てるけど、勧善懲悪でもないし、決して快活でもないし。情報多すぎやし。でもそこがこの作品の良さなので、だからと言ってガラリと変えてしまったなら違うものになってしまう。


。。。なるほど、そういうわけで、グラフィックノベル映画化の経験を持ってかつ魅せるところは魅せられる監督がようやく現れて、そして彼が原作に忠実にすることでようやく実写化できたわけか。


個人的に「おっ」っと最も興味を引いたところはシーンの切り替え表現が巧みだったところ。シーンの終点と始点が同じ形をしたものを同じ位置に配置したコマにしてたり、同じ立ち姿の人物にしていたり。こういうのなんて言うんやろう。きっと手法として名前があるはずだ。


こういうのも映画で忠実に再現されていたっけか・・・?
DVD、BDには映画公開時にはカットされていたエピソードも盛り込まれているとかで、それも見たいし、もう一度実写化された内容との比較をしたいし、とにかくまた映画が見たくなった。


早速借りてこよう。