もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら


もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」を会社の同僚から借りて読んだ。


ドラッカーーとは、「経営の父」とか「20世紀最高の知性の一人」とか呼ばれる人物。詳しくはWikipediaとかを参照。


マネジメントとはドラッカーがまさにそのものマネジメントの心得について記した本。


おそらく難しいだろうドラッカーのマネジメントの内容をわかりやすく高校野球を通して学べる(というより触れられる?)よい入門書だと思う。


小説としても読みやすかった。また、表紙絵がかわいらしい絵だったり、モデルがAKB48のメンバーだったりするのも一部市場に好印象だろうと思う。


文字も大きく字間も大きかったので本が得意でない人にもよい。




僕はこの本が出るあたりまでドラッカーなんて名前も知らなかったし、この本を読むまでそのドラッカーが残した言葉に触れたことも無かったけれども、この本の主人公みなみと少なからずかぶる立場にあるので、この本を読んでドラッカーに興味を持つことができた。


あまり理解できないかもしれないけれども、マネジメントのエッセンシャル版を手にしてみようという気持ちである。


ただ、この小説の主人公達は高校野球以外に自身の課題とか問題とかを解決する場所がないのだが、社会で働く人はそうじゃなくて仕事での価値を引き出せない理由に家庭とかお金とか外部の要因がたくさんあったりする。また、社員として会社からみる顧客と、父親・一家の主としてみる顧客があって、それぞれを満足させないといけなかったりする。とか、色々な方向にバランスいいよく保てるようにしてあげないといけない。あるいは自身がバランスを保つようにコントロールしないといけない。


会社のマネージャーが全部面倒見るのか?それはマネージャーそれぞれが判断するところだろうけど、とにかくこの小説の主人公みなみのようにがんがんひとつのフィールドに向けてのみ取り組んでいっても決してすべての人にとってうまくいくものではないだろうと思った。


なのでマネジメントは「そんなこのとおり実践してもなかなかうまいこといかんやろ」視点も忘れず読みたい。