デザイナーなら絶対知っておくべき Webデザイン50の原則

デザイナーなら絶対知っておくべき Webデザイン50の原則

デザイナーなら絶対知っておくべき Webデザイン50の原則


Webデザインの勉強もせねばならない!
と思い次はこの本を手に取りました。


具体的な形の実装方法からでなくて、まずはちゃんと基礎から入ろうということで、HTMLやCSSJavaScriptのコードが一切記述されていないデザインの原則だけを書いた本を選びました。


以前から独学ではありながらCMSとか導入して自身でできる範囲でデザインをしてみたりしていたので、感覚的にわかっている(と思っている)部分もあるんですが、そんなのはわずか数点で、50もあげられると「こんなに意識せなあかんのか〜」なんて思ってしまいました。しかし、実際にプロの手がけるサイトには魅せるビジュアルだけでなく、これだけの配慮が存在するんだなと考えるとあらためて感心します。


この本では、Webサイトを構築する上で配慮すべき要素をまず大きく次の5点に分けています。


・文字
・色
・構成
・形
・レイアウト


そしてさらにそれらについて10の項目で解説しています。


それぞれのページは2ページで、見開きの左側は文字での説明、右側は練習課題と絵での解説という構成になっていて、僕がなかなか得意になれない文字情報が少なめで読みやすかったです。


それぞれの項目に、クライアント、ディレクター、デザイナー、プランナーの4つの肩書きの人物の視点からの意見なんかも書いてあったりもします(一言ですが、、)。でもそれぞれの意見は時に同じだけど、時にバラバラです。


普通そうですよね。常に全員一緒だったら逆に困ります。で、バラバラだった時、「じゃぁどうすればいいんだよ」ってところまではこの本には書いていません。もちろんそんなことが書けていたらこの本の著者は超人かなんかだと思います。でも、そこまででいいんです。それ以上先のところでどう各人を納得させるか、どんな折衷案を持っていくかとかは各デザイナーが考えることで、さらにそこにどう個性を乗せるかがきっとデザイナーの腕の見せ所。
そういうところは場数を踏んで鍛えていくんですね。


まぁそれは置いておいて、最初に少し書いたように、今まで意識していなかった配慮に対する考え方や、それぞれの感性を鍛えるための練習方法なんてのも書いてあったりしてなかなか勉強になる本でした。